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チルドレンBインプレ

ごめんなさい。途中2作ほど寝てました(汗)
いやぁ、あまりに連日の疲れが激しくて…映画、映画、レビュー、映画、映画、酒、レビュー、仮眠…というペースですから。
まあ、ひとつはよぉ~く知ってる北米インディアンの神話だし、もうひとつは展開がゆるくて3分おきに目を開けても話はわかった。
投票作は『雨の中のキリン』という、I-A~I-Fでも立派に通用する難民テーマの傑作アニメ。
このプログラムはもう一度チャレンジしてから…って事で、日曜日に…。

…はい。早いもので日曜日になりました。

『かんきょうレストラン』
舞台挨拶がありました。監督さんはコツコツとイラスト書きそうなタイプの女性でした。個人的にはタッチや毒がチョコっとだけ往年の真鍋博を思い出させてくれて、嬉しかったかな。作品全体も、初期の星新一のムードあり。

『なつやすみのしゅくだい』
なんか…何を言及すればいいんだこの実写短編。とりあえず『リトル・ミス・サンシャイン』の爺さんと女の子が親の監視下になかったらどうなっていたか、ってのを再現してくれていて、ソレはソレでよかったかも(笑)。

『まちのそうじやさん』
けっこうベテランのアニメーターによる、詩情でいっぱいのロシアアニメ。しかもこういう、明示的にポリシーを打ち出す事を否定したアニメも、ロシアでは珍しいです。『ナイト・ウォッチ』シリーズは案外、ロシア映像作品の新しい扉を開いたのかもしれないですな。

『へスース』
実写ドラマ。描いたものがホンモノになるという、魔法のチョークのお話。オチがオチになってなくて、ある意味強烈でした。『猿の手』ハッピーエンド版みたいな感じか(笑)。

『マギーとミルドレッド』
これは技法の勝利。編物で作った家と人物をPCで取り込んで、アニメーションさせてるんだと思います。今までにない新感覚の毛糸タッチなアニメっす。まあPC処理なんで動きはすべらかで手作り風味ではなく、逆に違和感ありまくりですが…。

『でんせつのヒュー』
アパッチ、ナバホ、アメリカのいろいろな先住民の間で伝わってますね、この話。アメリカインディアンの伝承では、むかし空はすんげー低くて、煮炊きすると煙が目に染みるほどだったといいます。それを現在の高さまで持ち上げた少年の話なんですが…まあそんだけでした…。3DCGですが造形は特に凝ったところはなく、アイデア的な側面をあえて挙げれば、伝承部分が2Dで巻物風に描かれるくらいかなぁ。もっと技術的にはヘタクソだった2006年チルドレン賞の『ビビ』の方が記憶に残っちゃうのはなぜだろう…。

『ピカピカ・ザ・ムービー 〜 ゴー! ゴー! ピカピカ!! 〜』
実写CG合成で、夜の街をピカピカ光るモノが徘徊! ミュージッククリップのスタイルで、非常にノリがよく楽しい作品でした。ただ、あえてここで言わせてもらいたいのは「ピカピカひかるモノたち」が原色で、ハッキリとした姿をしていて、様々な夜の風景と絡む…こういうコンセプトであれば是非とも子供向けでやって欲しかった(というか今後考えてみて頂ければ…)。本作の内容は登場人物も曲も、明らかに20代向けです。この技法は子供向けでこそ真価を発揮するし、無性に楽しいものが作れるはずです。それだけのポテンシャルが、この映像には隠れていて、まだ掘り出されていないと思います。

『チューリップの通りで』
ブラジルの人形アニメ。なんか南米っぽく、表面は明るいのに後味には苦いモノがありました。発明家のポリーノ教授が、いろんな発明品で街を幸せにしてる…はずなんだけど全然そう見えないんですが、それはともかく…彼は子供時代からの夢があり、ロケットを作って住み慣れた街を去って宇宙へ旅立っていきました。おしまい(アゼン (^-^;)。最後にナレが、「たまに教授からの手紙が届きます」と語って彼からの封書を映し出します。これ、いわゆる「夜逃げ」を美化して語ってるってコトですか? 南米作品は直接にメッセージを語るものと、覆い隠すものがあるんで、オイラは本作を後者に分類する事にしました。多分、ブラジルの実際の有名人を指した比喩的な亡命ドラマ作品なんじゃないか…と思います。

『かわいそうなヨリック』
ロシアンアニメですが、タッチはいかにもチェコ風味。インターネットの時代になり、各国の文化的ボーダーは確実に崩れつつあります。ノリノリでテンポよく、死者の王国のスラップスティックなカタストロフが描かれます。『タイタニック』『ロード・オブ・ザ・リング』等、有名作のパロディシーンが含まれているのもロシア製としては意外かな。

『ぼくのあざ』
えーと。アメリカの短編。こんなんアメリカでなけりゃ製作しないでしょう(笑)。80年代後半を舞台に、首のアザがコンプレックスになってる少年が、自分の目標とする人物としてゴルバチョフを見出してしまう。彼は、頭の堂々としたアザがインパクトありますからね。しっかしゴルバチョフって、アメリカ映画や小説では実名でよく使われるよなあ(ハーバード・バークホルツの『センシティヴ』というスパイSFシリーズでは、暗殺から逃れるために主人公たちと一緒にロシア人移民地区へ潜って…主要人物並みの活躍してた)。あの国にとって一番怖くなかったロシア人指導者、って事なんでしょうかねー。

『雨の中のキリン』
これ、2回観て2回とも投票しました。政治亡命者の事情を子供にわかるようにキッチリ描けた作品は、これ以外に知りません。しかもめっちゃ楽っし〜い! 超がつくオススメ作品! 今回のSSFでなんかの賞を取るんじゃないかと思ってるんですが、出なくてもうちの賞を出します(笑)。


やたっ!
これでコンペ部門のレビューは全部終わったァ! でもホントは明日の各国プログラムが一番の地獄なんだけどね…。

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