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結局ネット喫茶で夜明かし…いつ帰るんだ自分…?

さてフィルムメーカーのAプログラム。
考えてみるとフィルムメーカープログラムは何本か製作を経て評価の固まった人が登場するワケで、クリエイター指向/製作畑の職人指向/早熟な学生監督…必然的にそういう奴らが集う場所。
今回のプログラムでも、片方は確かに職人的な硬い、突き抜けない作風でしたが、もう片方はちょっと違った。スイス人のビデオクリエイターなんですが、お金に縛られないで自由にノビノビ作ってるのがアリアリで、まあアレです。そういうとこシュヴィツゲベルに似てるかも。スイス人のクリエイターの特色なのかな…。


●デイビッド・クロス
カナダのクリエイター。オイラはこの人は安定した職業監督だと思う。ライティングはしっかりしてるし、ネタも弾けるというよりは安定志向。どうしても「無難」な方向に振ってしまうところが残念というか、悲しいというか…。

『ピックアップ』
ひたすら何かを嘆きながら、部屋を片付ける男。何があったかは後半の種明かしの映像で、一発でわかるんですが…うーん…人の生死を扱いながら、なぜここまで響かない…。

『人生最初の日』
姉が家出しちゃいました。とりあえずの住居はスラムっぽい掃き溜めのような部屋。どうやら姉はバスで声かけられた男とデキちゃったらしいんだ~! …ちょっと天然な姉の思い描く「愛がすべて」の世界が切なくユーモラスに壊れていく過程、それを醒めた目で見ながらも自分のアバンチュール魂を押さえきれない妹の、二人の迷走ぶりがもう可愛くて仕方がない。これはもう、中学生という年齢のセッティングの絶妙さでしょう。

『シャイン』
女の子がバスルームで、鏡を見ながら人差し指と話してます(おや?)。しかも「ダニー」とか言ってるし…と思ったら出ましたよ「REDRUM」の鏡写し! 『シャイニング』の名場面をチープに再現しながら、風呂場を掃除する女の子を描いた洗剤CM。2分という時間に、文句を言う隙間はない。

『ザ・インタビュー』
雇用主と採用希望者の面接ワンセット作品です。すげーバカな展開です。とりあえず「趣味は?」と聞かれて読書、切手収集…あたりで終われずに「●●●を●●する事」とか答えるあたりがすんげーバカ。

『ジルの百合』
子供は大人よりも物事を深く理解している…という作品ですが、大人の側にボケ老人を持ってきた点がもう、ずるいくらいに泣けて。ラストの主人公の言葉も、現実の痛みを増幅しているという意味では酷で罪深い。女の子を幼稚園児くらいに設定したのが、多分成功の要因かな。

●レト・カフィ
ドイツ&スイスで活躍。この人は男女関係を鋭く切り取った短編が中心です。古びないネタなのと、映像の切り口が巧く飽きが来ない。

『急ごしらえ』
投票! レストランを舞台にした久々の「食エロ」ネタだ! 向かい合わせだけど店の端と端に座る男女が、とにかくエロい食べ方でドイツの大衆食堂のメニューを食べつくす。1995年作という、けっこう時間の経ったビデオ作品らしいんですが、色は滲んでいても投票させるほどに秀逸でした。

『青白い仲間』
「背中に自分でサンオイルを塗るのは難しい」という盲点(?)に迫った一発ネタを、ドイツ人の性格をえぐるコメディにまで昇華。この監督、ドイツ人でありながらドイツ人の可笑しい点を熟知してますな。イタリア旅行に来た2人のドイツ人中年男性。美女たちの大群を目にしながら、男同士で仲良くするのに抵抗感爆発! 「サンオイルを塗ってくれ」「やだ!」みたいな会話が炸裂するのが、もう(笑)。

『レオの友達』
レオ君が家に返ると、「やあお帰り」と家具たちが返事をしてくれる変な世界。しかしなあ…映像的には家具撮ってるだけだからラクだという(笑)。で、このへ~んな世界にレオ君の彼女が…ラストは予想外のブラックさ。

『バスストップ99』
路上の工事現場でブロックを打ち付けてる音が、ふとした弾みでシンクロしてしまいました…ってとこから路上の一大パーカッションへ発展するまでの楽しい面々を描く…というかそれを楽しいと思っちゃう、そういうのに楽しみを見出してしまうのがドイツ~スイスのプロテスタントな感じ。

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