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黒豆食べてきました

今回のチェコ戦のメイン、「『KUROMAME』を観ながら食べる!」イベントです。

黒豆食べてきました
やっと行けた『KUROMAMEを食べながら見る!』上映会。
写真はトロフィと賞状です。
辛口で居続けるために、現実でのクリエーターさんとの交流は避けているオイラですが、今回は上映後にロデューサーさん、監督さんと延々し込む結果に…。

今回の目玉は『KUROMAME』のセットを使ったアニメ作りデモンストレーション。
KUROMAME撮影風景30分ほどで20秒のクレイアニメが出来上がりました。もちろんスタッフさん手慣れたもんで、ノーミスでした。
なんか今はもう、ストップモーション用のソフトまで出回ってるんだなあ。そうか。《小アニメーション大感激祭》で上映された『タマとジロー』は、こういうソフトと Web カムの組合せで作ったのか。ラクそうだなあ、楽しそうだなあ。
ま、簡単に取り込めるのは両刃の剣でして、今回は取り込んだ画像のサイズが小さいので、仕上りは早かったけどHDなみの画質は期待できないというモノ。これは去年、札幌国際短編映画祭に来た作品全般に言える事ですね。大スクリーンでかけられる画質を確保するには、やはり時間かお金が必要なんでしょう。あの中で画像が荒れてなかったのはカスミ・エックスの諸作と、『惑星大怪獣ネガドン』だけでしたから。

撮りながらの解説で「やはりそうか」と納得したのは、クレイに服を着せる事の難しさ。粘土に毛がつくので、アニメーションしていくのが大変だったそうです。当然だよな、今まで誰もやらなかったタブーなんだからさ。その結果、『KUROMAME』は他のクレイ作品では実現できなかった、色の乱舞する賑やかな世界になった。動きと背景・衣装が同時に楽しめる。苦労と引き替えに得たモノはかけがえがないと思います。
オイラは長編版『ウォレスとグルミット』に手を出した頃からのアードマンは嫌いなんですが、それはひとえにクレイという素材の使い方が間違っているからじゃないかと思うからです。クレイはやはり児童向けの技法だし(いやま、ヤンという巨大アンチテーゼがいますけど)、その主たるお客さんたちを5分以上画像に集中し続けるのは難しい。大人の人形アニメを目指すなら、他の素材の方が断然いい。
『KUROMAME』が拓いたのは、大人と子供が同じ画面の異なる部分で双方楽しめる、まったく新しい領域だと思うんですね。ドイツらしい直線的な思考をするアードマンから見れば「邪道」という事になりかねませんが。この未踏領域に、本作が広範な年齢層の観客に楽しんでもらえる作品を産んで行けるチャンスがあると思います(などと、ここまで分析的に書くと真似しようって人が出るかも知れませんが…)。

作品そのものは鑑賞4度目。
今回の上映会はAGRA家具という家具屋さんのスペースを借りての上映で、白塗の壁に直接映すあたりがアングラっぽくてステキでした。特に映像左上に、壁に描かれた虎の墨絵がチラッとかぶってまして、なかなか雰囲気いいんです。
そんな環境で、黒豆スナックをポリポリかじりながら、ドリンクで頼んだホッピー (^^; をチビチビ飲って、流れる作品を観ておりました。

上映後にプロデューサーのえったんさんから「ブログ書いてる方ですよね」と声をかけられまして、何しろ今までの4回の上映会、全て同じ服装で行ってるんでバレバレなんですよコレが(笑)。
今回は声がかかるだろうという気はしてましたが…覚悟はできてなかった。言うべき事の1/10も言えなかったかな。
一番気になってた「このクレイに強い物語性は不要」というのはやんわりと伝えておきました。クレイの本質はスラップスティックだし、そうだからこそピングーは短編に徹し、クチバシ全体で喋り、身体全体で感情を表現するんじゃないですかね。『こまねこ』と同じ土俵に立つ意味なんかない。必要もないと思います(アフレコは別。こまちゃんの、あの子役声優を掘り出してしまったのはサスガですわ…「にゃー」だけでちゃんと演技できてるよ!)。
各所で大量に登場する小物の談義も弾みました。セットを作る姿勢を聞いてると、どうしてもBBCが80万ポンド注ぎ込んで作った28分の3D切り紙アニメ『フラットワールド』を思い浮かべてしまった。予算超過の大半が「作り込みすぎたセット・小物」と「追加撮り」が原因だったようなので、状況は似てると思います。まあ過度の作り込みが『フラットワールド』の魅力と言えば魅力なんですが、3億円かける必要はさすがにないでしょう。同じ技法の『タマとジロー』は3分作品で5000円だってよ(笑)。
ただ『KUROMAME』は次作以降もセット・小物が使い回せるので、楽になるんじゃないかな…なって欲しいな…。
そうそう、キュウイフィルムでも『大人の科学』の手回し映写機買ったそうです。編集部の作品募集に応募して欲しいなあ…一分作品ですよ一分。楽勝!(笑)

缶バッジそして今回は、やっとCDつきパンフを買った! やたっ!(と思ったらうちのプレーヤー、「快楽亭ブラックのテーマ」でどうしても停止してしまいますが…)
「好きなのがあったらどうぞ」とほとんど言わせてもらってきた缶バッジも。途中、風に吹かれて北大前の交差点の真中に落ちて、「主人公のトラウマの原因として映画開始後3分で死亡する子供」のみたいなベタな状況に陥りましたが、何とか回収してきました。

さーて、これからGW前半で(後半には以前山村浩二ブログで出ていた「時間の意味」という疑問に対してプリゴジン的カオス理論で概説してしまおうという、ホネのあるテーマが控えてまして…)頑張って応援枠を仕上げるか〜!
…何となく、だんだん「他人事」じゃなくなってきている自分…。

●追記:
シリウス通信さんの記事によると、キュウイフィルムが上映グループを募集中とのコト。価格は明らかではありませんが、通常の子供向け映画を呼ぶより安いのは確実ですから、今が狙い目ですよん。

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» 札幌のクレイアニメーション短編映画「KUROMAME」、全国各地での上映を希望 [シリウス通信]
 札幌のクレイアニメーションスタジオ、QwiFilm(キュウイフイルム)(HP)が2006年10月に完成させた初の自主制作映画「KUROMAME」the magic wand (25分)が、第6回東京国際アニメフェア2007(HP)のアニメアワードの公募部門で「特別賞」受賞。2007年4月末に札幌で凱旋上映....... [続きを読む]

受信: 2007.05.08 00:34

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