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kuromameだべさ

やっとたどりつきました…。
“小アニメーション大感激祭 Part13”第二部の『KUROMAME ~ the magic wand』。
まず本家サイトから勝手にスチルを拝借しますが…って適当なのがなかったんで、シリウス通信さんとこで貼られてた画像とかも流用して貼っときますが。
kuromame

ね? ね? セット、手が込んでるでしょ? この密度で、庭や街並や怪しげな店の中など、どこまでも小物にこだわり通していました。しかも風景は典型的な、札幌郊外のベッドタウン。厚別とか恵庭とか手稲とか…屯田や新琴似あたりほど開発の進んでいないポジショニングが心憎い。特にスープカレーの店の看板はツボりました。

kuromame

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戦略的・意識的な「北海道発・人形アニメ」なワケです。

内容的には、これだけ少女モノ路線に世界を固めておきながら、トホホ系(笑)。北海道らしい大味の、スコーン!って抜けるようなギャグが連発されます。まあ典型的な札幌人である、島本和彦のマンガに通じるトホホ感ですな。コテコテなまでに「北」のセンス。別に、南国人がわかってくんなくてもええんじゃ。
もちろん、脱力の天才カウリスマキ(この人も北国だよなあ…あとベント・ハーメルも)が泣かせも得意であるように、本作でも周到に伏線を張りながら後半、ナカナカいい展開に持っていくんですが…その感傷に浸る以前に、あまりの札幌な風景でアゴをはずしておりました。
もうひとつ類似したセンスの作品を挙げるなら、やっぱり『ピングー』ですね。人形の動きとかカメラワークとか、そういう基本的な部分がしっかりしてるので、あの有名作と遜色なく比較できます。父・母・姉・弟という家族構成も、アレを意識してそうです。ただですね、何もない世界で展開するピングーと違い、ちょっと周囲がにぎやかすぎて独自カラーが強いですが…これだけ作り込んでるとハイペースで作品を出すのは難しそうだなあ…。

他に語るべきは、音楽の良さ。オープニングで、スキャット入りまくりのお菓子系サウンドは、世界観にビシッとはまってます。もう音がピンク色に見えるっすよ(笑)。
猛烈にトホホなオチの後にかかるエンディング曲もまた良くて、監督だけじゃなしに、いろいろないい才能が集まったんだなあ、と実感しました(途中のマカダミアンの曲では、これからどうなる事かと思っちゃいましたが)。

いろいろ書きましたが、製作会社のキュウイフィルムはCM製作・グッズ販売を中心にキャラクター展開していくつもりのようで、これからが本当の勝負でしょう。ユニークさは十二分に出た。どこの上映会でも楽しんでもらえる、ファミリー向けの人形アニメ。でも、グッズ販促のためには定期的に作品を仕上げなきゃいけないし、このクォリティを維持するのは茨の道でっせ…もち応援はしますが。今度グッズ買います(大の男が買っても恥ずかしくないモノ限定)。

近々『こまねこ』がやってきますが、当然本作と比較する事になるでしょう。方やミニシアターとは言え映画館での上映、一方こちらは道民施設の会議室での上映…やはり、何が何でも5作まで製作して長編枠を確保できるようにして、いつか『こまねこ』みたいに単独で映画館でかかるようになってほしいですよ。
ええ、無茶な願いとは思ってませんとも…誰ぞ魔法の杖をおくれでねーか…。

●追記:
あっ、シリウス通信さんとこから参考記事でトラバ張られてる~ッ!
なんか無性に嬉しいです。
いよいよこれで札幌の映画ブロガーとして一人前か、って感じだネ(何だそれ)。

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受信: 2006.11.18 21:43

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